Wi-Fi(無線LAN)機器選定の難しさ

ネット回線をご利用のご家庭ではWi-Fi機器の導入が進んでおり、身近な存在になって参りました。

しかし、5千円を切るものから3万円を超えるもの、広いエリアを複数台で行えば5万円では済まないくらい高額なシステムも……。

また、Wi-Fiの電波は目に見えないのでトラブルも起こりがちです。


1台のみを見通せる範囲で使用され、動画も見ることはないと言われるなら安いものでも十分でしょうが、そういった使い方をされるのは希かと存じます。


以下はバッファロー訪問設定サービスの訪問スタッフとして各種訪問設定や対応可能なスタッフ数の少ないWi-Fiカウンセリングも依頼される店主の経験に基づいた機器の選定とお薦めの設置位置を記載致します。


端末の接続台数

当店(事務所と併設の自宅)を例に挙げますとネット接続出来る機器は最大でパソコン6台、スマホ6台、プリンター(スキャナーのみ使用の複合機含む)4台、Fax1台、その他(TV、スマートスピーカー等)11台、計28台で、更にお客様PCの修理が入るともう1台、2台なんて事も。

これは多い事例ですが、プリンター、テレビやレコーダー、防犯カメラ等も入るんだって気付かれた方も多いのでは無いでしょうか。

最近ではYotube等のネット動画視聴可能なテレビスマホから操作出来るエアコンなどの家電、スマホで確認出来るテレビドアホン防犯カメラなど多くなって参りました。接続数は多くなる一方でしょう。


なぜこの話になるかと申しますと、最近の機器は端末の最多接続台数が書かれております。
(想定人数も記載されておりますが、概ね1人辺り3台程度で計算しております。)

これらを超えると使えないわけでは無く、速度低下やWi-Fi機器のフリーズ頻度が多くなったりします。

接続台数は同時使用数では無くコンセントを入れてから何台接続したかです。

Wi-Fi機器のフリーズが多いご家庭はこれが原因となりやすいでしょう。

事業所等で従業員に開放されている場合はこの接続台数が多い方が良いでしょう。
(できれば私物はゲスト接続以外禁止にされた方が良いかと存じます)

なお、お子様のお友達にWi-Fiを開放されているご家庭、店舗でお客様に開放している場合は注意が必要です。

<<注意>>
Wi-Fiの解放はセキュリティ上、問題があります。
解放する場合には必ずゲスト用の設定を行い、共有が出来ないような設定を行いましょう。

使用機種にゲスト設定が無い、もしくは設定が判らない場合はトラブルに巻き込まれる危険もありまので、その様な場合は暗号化(セキュリティ)キーの解放は絶対に止めましょう。

(当然ですがこの場合、機器記載の暗号キーをテープ等で隠し、管理される方を決めて、他の方(特にお子様)には絶対に設定方法を教えないで下さい。)

お友達に「Wi-Fi」を提供したい場合等は、ゲスト接続終了後に割り当て番号を解放する機種もあり、そういった機能を利用するとフリーズがおきにくくなりますのでお薦めです。

お店などで「フリーWi-Fi」を提供したい場合は、BUFFALO製「FREESPOTサービス」対応機器をお薦め致します。特に不特定多数の利用者がお店はセキュリティ的にも強く推奨となります。(リンク先は小規模用機器です)


電波の届く範囲

また、電波の届く範囲として3LDKとか3階建てとの表記もあります。

こちらは見通せる範囲のことで障害物があればどんどんと範囲は狭まりますので、表記は目安であって、鵜呑みにされない様ご注意下さい。

どんなに高性能の機器でもコードレス電話に及びません。
大きなお宅にもかかわらず小型機1台で家中電波が届くと思われている方もいらっしゃいますが、中継機が売られていることから判るとおり、限度があることをお忘れ無きようお願いします。

そして厄介なことに目に見えるもの全てが障害物でそこには使用者も含まれるということで、ランプや配線を隠したくて家具等に片付けたがために電波が弱くなっていたりします。

イメージとして一般的なガラス窓や障子戸は電波を通しやすく、壁や床・天井などは通りにくいため、1階・2階間は床・天井間を抜けるより窓~窓間の方が電波の通りは良いようですし、同じ階床でも対角上にある部屋は届き難いようです。

しかし外壁に鋼板を使用していたり防犯対策や耐火建築の特殊ガラスや網入りガラスを使用した窓、シャッターや目隠しパネルなど金物を使用している部分、プレハブ住宅の鉄骨部分や壁内にアルミ蒸着した保温材を利用している場合等は非常に電波を通しにくくなります。

また目に見えない障害として、住宅密集地や集合住宅では近所の方が使用しているWi-Fiの電波やBluetooth機器、自宅では電子レンジ、旧型のコードレス電話が混信しやすいことで有名です。

他にテレビの4k8k信号が、正しくシールドされていないとお互いに干渉してしまいます。(4k8k対応アンテナを設置されたり、ケーブルテレビで光回線による放送サービスをご契約されている場合は、電波法違反に抵触しないか、その対応の状況を必ず施工業者に確認して下さい。ご自身でBSアンテナを交換する際は特に注意が必要です!!


親機の設置位置

前項目にも述べましたが、家の中には電波的に様々な障害があります。

少しでも障害の無い場所を考えていくと<低い位置より高い位置>、<使いたい方向にガラスや障子など電波を通しやすい場所があること>、<近くにコードレス電話や電子レンジが無い場所>等を考慮すると少しは快適に利用出来ます。


中継機の設置位置と機器の選定

Wi-Fi中継機はお手軽なイメージで気軽に導入された方は多いかと存じます。

多く見掛けるのが中継機が安価なコンセント直差し型であるケース。

しかし、多くのコンセントは低い位置にあるため、「親機の設置位置」でも述べたように障害物が多すぎて思ったほど効果が出ないなんてこともあります。

また、コンセント直差し型は小型でもあるため、そもそも能力が低いのもが多いですので、電波があと少し強ければって場所に向きますがその程度です。

買ってしまった機器を少しでも何とかしたいなら延長コード等を利用し高い位置に置き直してみましょう。
過去に学習机の裏のコンセントを利用さていた方で、学習机の上に置き直したら大きく改善したケースもあります。
まだ中継機をご用意頂いていないならラッキーです。
こちらを参照して頂きより各ご家庭に合った製品選びをして下さい。
これからは「IPv6」対応と「Wi-Fi 6」規格は必須、できれば「バンドステアリング」機能と「メッシュWi-Fi」機能が付いているならベストだと思います。

但し、「Wi-Fi 5」規格でも「IPv6」「MU-MIMO」「WPA3」「メッシュWi-Fi」全てに対応ならなら速度などで若干劣るものの、セキュリティや接続性は確保出来ると思われます。(NECとSynologyのみのようですね)

設置場所から親機同等の距離を延長したいなら、中継機能付親機を買い足し、中継機として使用した方が良いでしょう。

電波が届いていない、もしくは途切れ途切れになる、機器によっては繋がらない等の場合は有線での配線が出来るならその方が良いです。

しかし配線が無理なら、メッシュWi-Fi対応機種に入れ替えた方が良いでしょう。(メッシュWi-Fi対応品をお持ちでないなら2台以上の機器購入が必要なため費用は掛かります。)


親機と中継機の位置関係

使いたい場所の近くに置いたばかりに、親機と中継機が離れ過ぎていて通信出来なかったり、遅くなってしまったケースが多いようです。

また、障害物を無視し電波的な中間点ではなく、物理的な中間点に設置されたケースもありますが、こちらの影響は少ないかもしれません。

中継機に親機との電波状況の目安が判るランプが用意されている場合もありますのでそれを目安にして頂くことと、その位置で親機からの電波だけ(中継機のコンセントを抜いておく)でスマホ等による動画視聴が途切れずに利用出来るかどうかを確認された方が良いでしょう。
それでもスマホより中継機の感度の方が弱い機種もあるため、目安として考えましょう。

中継機は2段まで可能と記載のあるものもありますが、基本的に1段で終わりにしましょう。(間に入った機種が迷う場合があり、繋がらないといった場合が出てまいります。)

どうしても2段以上にしないと使いたい場所まで届かない場合には、前述のメッシュWi-Fi対応品を利用した方が圧倒的に安定感が違います。


機器同士の干渉

わずかですが同じ場所にWi-Fi機器を2台以上設置されている方がいらっしゃいます。

複数台の親機が近くに存在すると混信による不具合が発生しやすいので注意しましょう。

そもそも知らなくてといった場合も多々あるのですが、この場合は使わない方を取り外しましょう。

しかし別のご家族様が設置されているため取り外すことが出来ない場合にはどの様に混信するか判りません。

混信を避けるためにはチャンネルを固定する方法で解決出来る場合もあります。

但し近所のWi-Fiを拾うようならそちらとの混信を避けなければならないため、それぞれの使用チャンネルと電界強度を調べる必要があり、相当詳しくなければ出来ません。

その様な場合にはチャンネル数が多い5GHz帯を利用すると防げる場合が多くなります。

見分け方:SSIDがほぼ一緒なのに一部が<A(a)>か<G(g)>のみ違う場合は<A(a)>が5GHz帯となります。


電波帯の違い

最近の機種はSSIDが複数存在します。(バンドステアリング機種を除く)

この多くは使用電波帯の違いです。

SSIDがほぼ一緒なのに一部が<A(a)>か<G(g)>のみ違う場合<A(a)>が5GHz帯、<G(g)>が2.4GHz帯を利用しています。

当店の説明

  •  5 GHz帯:混信が少なく高速・障害物に弱いので近距離向け
      普段からWi-Fi機器の近くでしか使わないとか、
      アパートなどの集合住宅はこちらを積極的に選びましょう。
  • 2.4GHz帯:混信し易いので途切れ易い・5GHz帯では電波が弱い場所向け
       5 GHz帯の使用出来ない機器や、Wi-Fi機器から離れた場所で使用する場合はこちら
      (プリンター、低価格のPCやスマホ等は 5 GHz帯未対応製品が存在します)
  • 機器のあるリビングでは 5 GHz帯、離れている自室では2.4GHz帯と切り替える事が出来る方はその方がお薦めです。
    切替が出来ない方や面倒な方はバンドステアリング対応機でその機能を活かした設定を行いましょう。(勝手に自動切り替えてくれます)


以下国内メーカー等の説明です。(2021-11-01確認)
リンク切れがありましたらお問い合わせページからお伝え頂けると幸いです。


他にSSIDが複数存在する理由として、ゲスト用だったり、セキュリティの強いWPS3接続専用だったりします。

WPS3はお薦めなのですが対応機種が限られているので、現状は別のSSIDによる回避が行われています。


ちなみに当店の利用環境は、Synology社で親機「RT2600ac」中継機「MR2200ac」です。
残念ながら未だ「Wi-Fi 5」規格ですが<IPv6><MU-MIMO><WPA3><メッシュWi-Fi><バンドステアリング><NAS><フィルタリング>と機能てんこ盛り。
<NAS>機能により安価なUSB-HDDをネットワーク出来たり、強力な<フィルタリング>で広告表示を少なく出来たり、またセキュリティも強いのでありがたいのですが、機能が多すぎて手こずってます。


以上、参考にして頂けると幸いです。

Videon Nozaki

ビデオン ノザキです 家電・パソコンの販売修理を行っております。